今回のテーマ
前回の記事「苦手なものは下手?下手なものは苦手?②」では、あることが得意でも、「~~は苦手だ。」と使えることを解説しました。
今回は「苦手」と「下手」の残りの意味を徹底的に解説しようと思います。
解説
「苦手」の意味の解説
では、始めに「苦手」の意味を載せます。確認してください。
「苦手」
①性分が(自分の性格にとって)合わなくて、また、対処しにくくて、嫌な感じをもつこと。また嫌であったり、自分に合わないような相手。
②得意でないこと。またその様子。=不得手。
①の意味の例文
前回まで挙げたもの
英語が苦手だ。
数学や理科が苦手だ。
料理が苦手だ。
カラオケが苦手だ。
人付き合いが苦手だ。
これらの例文は前回までの記事で、始め②の意味で説明しました。続いて①の意味でも説明できることも解説しました。今回は他の例文で意味を確認してみましょう。
苦手なチームと試合で当たる。
彼はどうも苦手だ。
機械は苦手だ。
コンピューターは苦手だ。
数字を見るのは苦手だ。
このような例文は、「下手」の意味はほとんどなく、「苦手」①の意味が強いでしょう。
「下手」の意味の解説
次に「下手」の解説をします。
①技術や手際(物事の処理の仕方や進め方)が悪くて、物事が巧みに(上手に)行えないこと。またそのような人。また、結果や出来栄えが劣っていること。
②悪い結果を導く(起こす)ような、まずい(良くない)方法で物事を行うこと。また、良くない方法をした時の結果。
今回は②の意味について解説します。
②の意味の例文は以下のように挙げられます。
下手なことを言うのはよくない。
下手な小細工は逆効果だ。
下手に動かすと症状はより酷くなる。
下手に口出ししないほうがいい。
それぞれ解説しましょう。
下手なことを言うのはよくない。
あまりよく考えていない発言や素人の意見を述べることはよくないということです。
下手な小細工は逆効果だ。
質の低い仕掛けやトリックをするのはよくないという意味です。
下手に動かすと症状はより酷くなる。
医者でもないのだから、患部を動かさないでおくのがよいという意味です。
下手に口出ししないほうがいい。
たとえ、有用な助言が出来たとしても、部外者はあまり助言しないほうがいい等の文脈で使われます。
まとめ
以上、「苦手」と「下手」の意味について解説してきました。
この3つの記事の内容を理解できれば、あなたもこの2語の違いが理解できるでしょう。
もし、疑問・質問等がありましたら、遠慮なく、コメントや連絡をください!