「みんな」とは
「みんな」を漢字で書くと「皆」です。この「皆」は「みな」とも読みます。
では「みんな」と「みな」の意味の違いはなんでしょうか。
実は両方同じ意味なのです。
意味→すべての人・物
しかし、多くの人に呼びかける「みなさん」という言い方はありますが、「みんなさん」とは言いません。
元々、「みな」という読み方が伝統的に正しく、「みんな」は口語的なのです。(但し、歴史のドラマなどに出る、偉い人物のスピーチ等にはよく「みな」や「みなの者」などが出てきます。)
「みんな」は「みな」に比べて、くだけた表現で、「みな」を強めた語と言えます。(名鏡国語辞典「みんな」を参照)
「みんな」と「みな」は、いつ使われるの?
例えば、子供は「みな」よりも「みんな」をよく使います。なぜなら、学校の先生がしばしば、クラスの子供全員に呼びかけるときに使うので、子供はその表現を真似します。
また先生でない大人も、その場にいる複数人数の子供を呼びかけるとき「みんな」を使います。
しかし、「みんな」は大人も日常会話で使いますので、決して子供っぽい表現というわけではありません。
文章に用いられる表現ではないため、「みんな」が多用されるのです。
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