今回のテーマ
今回は濫用すると、稚拙に聞こえやすくなる「みたいだ」(みたいな)について解説します。
「みたいだ」は正しく使えば問題ありませんが、日本人の中には無意識に間違った用法を使うことがあります。
曖昧な表現の「みたいだ」
2つの例文AとBを挙げます。
A
社内で上司も含めた何人かが集まっている場で、
「この問題は、山田さんの早合点みたいな」
渡辺由佳, 2011 「会話力の基本」日本実業出版社 p.22.
B
「この問題は、山田さんの早合点だったんですね。」
渡辺由佳, 2011 「会話力の基本」日本実業出版社 p.22.
ここで伝えたいのはBの文章だとすると、Aの表現は曖昧な感じがして、稚拙です。
自分の意見は明確に伝えるならば、Bのような「だ」という表現をしましょう。
「みたいだ」の濫用についての解説
「みたいだ」の婉曲用法
確かに「みたいだ」には」、不確かな断定、婉曲な断定を表す用法があります。
例文
「外は雪が降っているみたいだ」
「誰もいないみたいだ」
「電車が遅れているみたいだ。」
「少し味が薄いようだ」
したがって、明確に自分の意見を伝えなければならない場面において「みたいだ」を使うことは不適切です。
しかし、日本人の中には、心の中では自分の意見を言うつもりなのに、不必要に「みたいだ」をつけて喋る人がいます。真似をしないようにしましょう。
まとめ
「みたいだ」は比喩や例示を出来て便利な表現です。
しかし、便利ゆえに日本人に濫用されているというよくない傾向があります。
適切な使い方を覚えて運用しましょう。