勘違いされる言葉の使用を避けよう!① ビミョー編

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今回のテーマ

俗語の使用は友達の間で使うと、とても楽しく会話が出来るものですが、公式な場面や仕事で使うと、相手を不安にさせる場合があります。

今回は「ビミョー(微妙)」という言葉を題材にし、どのように言い換えるべきか、また、その言葉の本来の意味を勉強したいと思います。

俗語としての「ビミョー(微妙)」

例文AとBを挙げます。

上司にタイ料理のランチに誘われて味を尋ねられた際、

あまり美味しくなかったとき

「ビミョーですね」

渡辺由佳, 2011 「会話力の基本」日本実業出版社 p. 18

B

「エスニックが好きな方には合いそうですね。」

渡辺由佳, 2011 「会話力の基本」日本実業出版社 p. 18

おいしくも、まずくもなかった時に「微妙」と答えると、聞き手に勘違いされるかもしれません。なるべく使わないように、Bの言い方をするとよいでしょう。

Bの表現は、自分自身で判断することを避け、エスニック料理好きの人を想定し、そういう人ならば、この料理が好きでしょうと予想する返答になっています。

したがって、自分自身の「あまりおいしいとは思えない」という感想を言って、上司を不快にさせることを回避できます。

「微妙」という表現の解説

辞書に掲載されている微妙の意味

辞書に「微妙」意味として2つ掲載されています。

①趣深く、言葉では言い表せない美しさや味わいがあること。
②一言では言い表せないほど細かく、複雑な様子。またきわどくて判断がつかない様子。

Aの例文は②の用法だといえるでしょう。

②に用法の例文をみてみましょう。

「気持ちが微妙に変化する。」
「合法か違法か微妙な判断。」
「政治家と企業の微妙な関係。」

したがって、例文Aも「美味しいかまずいか微妙な味」と言い換えることができるでしょう。

しかし、「微妙」には俗語の用法があり、不注意に使うと聞き手に勘違いさせてしまいます。
では、俗語の「微妙」について解説します。

俗語としての微妙

俗語としての微妙は「ビミョー」は若者言葉であり、否定的な気分を婉曲に表す言葉です。気分を明言したくないときなどにも用いられます。

例文

「テストの出来はどう?」
「微妙」→あんまり良くないという意味

したがって、例文Aにおいて「ビミョー」と使ってしまうと、聞き手はこの俗語の意味であると勘違いしてしまうので注意が必要です。

まとめ

「微妙」は友達との会話では凄く便利な表現で、会話を弾ませます。

しかし、聞き手によっては意味の取り方が異なるので、この記事で勉強して使い方に気をつけましょう。